あらBさんにアドベントカレンダーへの寄稿のおさそいをいただいたので何か書いてみることにしました。改めて自分のエントリを振り返ってみると、鍋とXperia端末ルート化の話が多いですね。鍋はさすがに飽和してきたのと(でもクラファンでほしい鍋がある)、Android端末もルート化すると動かないアプリが多くなってきたのとで、最近は書くことが減っておりました。年末らしく今年一年を振り返ってみますと、
2020年は、あつまれどうぶつの森(あつ森)に明け暮れた一年でした。
とはいえ、シリーズ通してのファンというわけではなく、発売の直前まで存在自体を知りませんでした。Twitterで話題にしている人がぼちぼちいて、本当に気まぐれで買ったのですが、これが人生を変えましたね。ほんのちょっと。
私はそれまでオンラインゲームはやったことがなかったのですが、通信でフレンドの島に行くと、なにか本当に(本当とは?)遊びに行ってるような気分になりますね。発売がちょうど一回目のロックダウン/緊急事態宣言の時期にかぶったのは大きかったように思います。現実の世界を自由に出歩けない分、通信プレイは本当に開放感ありました。ちょうどゲーム中でも桜の時期で、バーチャルお花見とかしたりしてね。
その後美術館博物館やアパレルをはじめとしたコラボ企画がボコボコできたりして、コミュニケーションプラットフォームとしての可能性を感じました。これSecond Lifeのやろうとしてたこと実現できちゃったんじゃない? まあSecond Lifeと違って物は売れないけど……
このゲーム、直近数回のアプデでだいぶ緩和された感じはありますが、アイテムを集めようと思うと通信プレイが必須なんですよね。それまで、ゲームであってもあまりコミュニティに関わろうという気はなかったんですが、あつ森ではアイテム欲しさに結構ガッツリコミュニティに関わることになりました。
本当に知ってる人が一人もいない、かつある程度できあがっているコミュニティへ単身で乗り込んで、3か月くらいの超短期間(当社比)でコミュニティの栄枯盛衰を見たりしたのは、普段ならやらないことをしたという意味で結構頑張ったな~と思います。日頃の人間関係が希薄なので、様々な人とのやり取りを短期間に濃縮して経験しました。一番印象に残っているのは、「自分を助けてくれたのは、必ずしも自分がリソースを割いた人ではなかった」ということですね。
本当はTwitterでFFの人とかともっと気軽に通信プレイしたいと思っていましたが、自分のTwitterのFFの人は意外と「すでに出来上がっている人間関係内」で遊んでいる人が多く、コミュニティはクローズドになってるなあ、という思いを強くしました(でももうここ10年くらいのトレンドかもしれない)。そうかと思えば、Twitter検索などで見つかるのは、騙し騙されボッタクリ上等の殺伐とした、一度きりで次がない野良通信プレイなどで、自分と似たプレイスタイルの仲間を見つけるのはなかなか難しかったです。まず、どこで探したらいいのかわからない。友達ってどうやって見つけるんだっけ?
2台目(厳密に言うと3台目)のswitch本体を購入する程度にはハマっているのですが、プレイ中の体感としては実は「つらい……でもなぜかやらずにはいられない」みたいな感じです。「つらい」に関しては自分の感じ方のチューニングがずれている可能性はあるものの、完全に中毒症状ですね。具体的にどこらへんがしんどかったかというと、
・PCでスプシ見ながらスマホでチャットしながらの、超絶マルチタスクプレイを迫られる(スローライフとは?)
・全体が見渡せず、一部しかわからない状況で取捨選択を迫られる
・あるやり方で平衡状態に達する前に方針変更を迫られる
・方針が決まらないので選択を先延ばしにしていると、どんどん収拾がつかなくなる
・空間デザインセンスが致命的に欠如している
・タスクの把握・整理がとても下手
・物品管理が意外とたいへん
・とにかく手が遅い
などでした。ゲームがしんどいというよりは、ゲームをすることで直面する自分がしんどかった。さすがに最近は慣れたけど、完全に克服できた感じはまだちょっとしません。
ただこれらは枝葉末節で、たぶん本質的には「自分には『こうなりたい、こうしたい』というのがない」「自分はそれをダメだと思っている」のがつらいんですよね。「何かを達成するには『こうなりたい、こうしたい』というのがないとダメだ」というのを現実世界で普段から痛感しているので。そして自分は何かを達成したいと思っているので。「何者かになる必要はない」とか言われますが、それってもう自分の居場所を確立した人のポジショントークですよね。
コミュニティに関しては「普段の自分ならまずやらない動作」というのをすごく強いられました。いや強いられたって自分でやってたんですけど、「ほしいものがないんだったら、自分で作って提供しなければだめだ」とずっと思ってて、あつ森はその一歩に最適でした。
あつ森のどこらへんが好きかというと、細部まで作りこまれているところですね。魚や虫、アイテムのギミック、足音や光の加減等々を眺めているのが楽しい。高台から、海の中からぷかぷか浮かびながら、ぼーっと夕焼けを眺めるのが好きだったりします。ピクミンでも思いましたが、任天堂のゲームは背景がとても美しいですね。これはゼルダでもそうらしいです。ゼルダもやったことないんだなあ。
当初「あつ森ってどんなゲーム?」という問いにMinecraftが引き合いに出されることが多かったように思うのですが、マイクラ派の人から「あつ森はどこらへんが面白いの」と聞かれ、自分の思うところを述べたら「あーマイクラはレゴブロックであつ森はシルバニアファミリーなんだな」と言われました。
言われてみれば自分が子供のころも、レゴよりはシルバニアファミリーが好きでした。何が好きだったかって銅鍋とかの精巧なミニチュアがとても好きだったのですが(Nゲージとか東武ワールドスクウェアとか大好き)、あつ森もこのミニチュア感がとても好きですね。自分の思い通りの箱庭を作っているという感じも好き(とは言え序盤はアイテムが全然揃ってないのでまったく思い通りにはならないのだけど)。キャラクターも普通にかわいいし。
リングフィットアドベンチャーでも思ったのだけど、任天堂のゲームは「よしこれをクリアしよう」という目標設定がとてもうまいですね。なんかついつい「あとちょっと」と言いながら遊んでしまう。
そんなあつ森ですが、あと1か月で通算プレイ日数300日の実績が開放されます。どうぶつの森シリーズは2年目からが本番らしい(季節のイベントやら虫取り魚釣りやらに惑わされずやりたい作業に集中できるようになる)ので、これからも楽しんでいきたいと思います!
魚釣りは割とシビアなタイミングが要求されるので超絶苦手だったのですが、これは自分が音声をキャプチャ装置のPC出力モードで出していたからで、試しにスピーカーを直接キャプチャ装置本体に繋いでみたところ、自分でもはっきりわかるくらい(0.2秒くらい?)音声が遅延していました。結果魚釣りの成功率爆上がり。まじか~
そういえばなにかひとつおすすめを書かなければならないのでした。おすすめって難しいですよね。まず誰に何をおすすめするかが決まってないとおすすめのしようがありませんし。
自分が買って幸せになったもの、という意味のおすすめなら、圧倒的1位はLA COCOTTE DE GOHAN(Sサイズ)です。次点でT-falのライスポットとWMFの低温調理器。
ごはん用の鍋を買ってよかった理由ですが、自分の食生活を振り返ってみれば一番よく食べている主食はごはんであり、そのごはんを1回でちょうど食べ切れる量だけおいしく炊けるようになったら毎日が少し幸せになったからです。
もともとごはんは16㎝の鍋で炊いていたのですが、16㎝の鍋を使う場合は米を2~3合くらい入れないとうまく炊けません。1食に2~3合は自分には多すぎるのですが、うちには電子レンジがないので温め直しには蒸すしかなく、1回で食べきれる量だけ炊ける鍋がほしかったのです。置き場所の問題などがあり家電製品は増やしたくなかったので、炊飯器は選択肢に入りませんでした。
最初に買ったのはT-falのライスポットで、さすがごはんを炊く用の鍋だけあっておいしく炊けてハッピーだったのですが、ごはん1食分(1合強~2合弱)を炊くにはちょっと大きかったのですね。炊き込みご飯などを炊くときには重宝しますが、普段食べる1合を炊くにはやはりLA COCOTTE DE GOHANのSサイズしかない、と思いました。
この小さな鍋ですが、結構お値段が張るので、購入には悩みました。電熱コンロのプレートの大きさが16㎝なのに鍋の直径は12㎝しかないので、初めは電熱コンロが過熱しないか若干不安でしたが、杞憂でした。そして炊きあがってみてびっくり。ドイツの大して味のよくないお米ですら味が違いました。T-falのライスポットを上回る感動だったかもしれない。
低温調理器は、レア肉大好き人間ですので真っ先に飛びつきました。実家にAnovaがあるのですが、それなりに容量のある蓋つきの桶が必要というのが意外に盲点で、それなら最初から桶がセットされたものを購入しようと思いました。鶏の胸肉やささみ、豚や牛のフィレ、魚の切り身を桶に入れて待っているだけで大変おいしく仕上がり、食生活が充実しました。
低温調理は意外に素材の向き不向きがあって、低温調理に向く食材は脂がや筋が少ない部位なので、鶏のもも肉や豚の肩ロースなどは普通に煮たり焼いたりした方がおいしいと思います。
それではここまで読んでくださってありがとうございました! どうぞよいお年をお過ごしください。