フィスラーやストウブはもともと厨房向けの鍋だが
ビタクラフトは「家庭の健康は家庭料理が守る」という
アメリカの建国精神のもとに作られた鍋。
その割にアメリカの食生活は全く健康そうに見えないとか
そもそもそれって『建国の精神』なの?とか
ツッコミどころはいろいろあるのだがそれはともかく。
この鍋、世界中の家庭で愛用され続けているらしいが
アメリカ本国よりも日本での方が知名度高そうである。
(というかビタクラフトはアメリカでは店頭販売はしておらず
タッパーウェアみたいにパーティー形式での販売のみらしい)
ちなみにドイツでは多分販売してない。
容量3.1L、外側は鏡面仕上げ、内側と底面はサテンヘアー仕上げ。
熱くならない取っ手、取っ手に引っ掛けられる蓋、尻漏りしない縁など
基本装備は実装済み。
ある程度の値段がするステンレス鍋は大体この基準はクリアしてる、と思う。
このコロラドシリーズは、他のシリーズと違って
取っ手と蓋のつまみがプラスチックではないのだ。
他ではデンバー、ヒューストン、フロリダ、ダラス、ベジィシリーズなどは
取っ手と蓋のつまみがステンレス。
デンバーはお値段ややお安めなのだがその分品質もやや悪い模様。
全面多層だが、側面は思ったより厚くない。
むしろ、底面だけがやたら分厚い鍋(特にWMF)を使い慣れているからか
底面が薄く感じられる。
手にしたときの重量バランスは良い。
ステンレス鍋としては多分重い方なのだろうが、ストウブに比べたら全然。
ビタクラフトの特徴は、何と言っても密封度が尋常ではない点!
ストウブもそうだが、あまりぐつぐつ煮続けると肉が硬くなる。
ストウブ同様、使い方にややコツのいる鍋。
ジオ・プロダクトの両手鍋ととても迷ったが(値段倍くらいするし……)
ジオの両手鍋はどうしても取っ手が気に入らなかったのと
アメリカの良い製品を使ってみたかったのとあり、購入。
母はジオの両手鍋を「なかなか使いやすそうなデザインだ」と評価していた。
ビタクラフトの難は、製品シリーズがとにかく大量にあって
どのシリーズにどんな特徴があるんだかサッパリわからないこと。
しかも、見た限りどこの百貨店でもスーパーファイブとウルトラしか取扱いがなく
実際に確認することが出来ない。
スーパーファイブとウルトラは、値段の面でもデザインの点でも
全然食指が動かないのだけど
このコロラドシリーズはデザインも値段も適格。