5年迷い続けてついに買った。
ドイツ語ではprofi collectionだが、日本語ではプロコレクション。
鶏をまるごと煮込める大きさの鍋がほしかった。
容量が同程度(約4L)の20cmシチューポットと
どちらにするかとても迷ったが
20cmシチューポットは背が高くて冷蔵庫に入らなそうなので
24cmキャセロールにした。
ただ盲点だったのは、フィスラーの鍋は底面多層なので
底面積の大きい24cmキャセロールは
容量がほぼ同じの20cmシチューポットの
1.5倍近くの重量だったことである。
WMFの鍋も悪くはないのだが、すでに2個持っているし
フィスラーの方が好みなので使ってみたかった。
というのも、WMFの鍋は側面が薄めで縁が鋭く、
使っていると縁で手を切りそうな気がするのである。
フィスラーの鍋は、WMFに比べて、まず底が重い。
側面も気持ち厚めで、全体としてはずしっと重い。
コレで作ったら美味しいだろうな、と思わせる鍋ではある。
フィスラーの鍋を買うにあたって
Fissler製品は蓋が大事ですので、必ず蓋付きで買いましょう。その辺のちゃちなぺらぺらの蓋で代用してはいけません。という忠告があったので、店頭で蓋を片っ端から持ち上げてみた。
持ってみた感じではどれも(フィスラーだけでなく他社のも)
あまり変わらないと思ったが
プロコレクションは明らかに他より重量感があった。
ちなみにプロフィーコレクションの対抗馬となりうるWMFトップスターは
ドイツのWMF直販店にすら現物がなかったのでノーコメント。
(トップスターより下のランクと思われるグルメプラスはあったが
蓋にそこまでの重量感はなかった)
プロフィーコレクションの蓋は本当に厚くて重く、
ドラクエに「なべのふた」という防具があったが
本当に盾になりそうな感じである。
内側も外側もサテンヘアー仕上げで
鍋の内側に目盛りがついている。
鍋はさすがに重く(約2.2kg)しかも大きいので
小さいシンクでは洗うのがやや大変である。
フィスラーの鍋はドイツのデパートではほぼ常時特価品があるが
安くなっているのはたいてい廉価版で
プロコレクションシリーズが安くなっていることはそうしょっちゅうはない。
安いのはやはりそれなりである(≒軽くて薄い)。
シリットもル・クルーゼもそうだが、
日本向けと本国向けで微妙にラインナップが違う。
「熱伝導性」は鍋議論における頻出キーワードであるが
熱伝導性がいいので、一旦沸いたら、「1」でもぐつぐつ煮え続けます。火を止めても、冷めません。
熱伝導率がいいから、省エネで結局安上がり。というのは違うと思っていて、
熱伝導性がいいのであれば、すぐに冷めるはずである。
「熱しやすく冷めにくい」物質は残念ながら今のところなく
「熱しやすく冷めやすい(= 熱伝導がよい)」
「熱しにくく冷めにくい(= 熱容量が大きい)」
かのどちらかである。
熱伝導性が問題になるのは炒め物など
熱をかける時間が短い調理をするときの鍋で
じっくり焼くときや煮物をするときは
鍋の熱容量の大きさの方が効いてくると思う。
熱伝導性を売りにするのは中華鍋とかで
厚手で重い鍋の売りは蓄熱性である。
フィスラーの鍋は熱容量が大きいから冷めにくく、
結果として弱火でもぐつぐつ煮え続ける