小さめのフライパンがほしくて
容量的には似たようなφ18cmの片手鍋にしようか散々迷った末
片手鍋より厚みのあるソテーパンを買った。
ドイツ、フランス、アメリカの良品を試して日本の良品を試さない手はない。
金物の街、新潟は燕市のステンレス鍋。
実物が届いてみたら想像以上に大きく、失敗したなと思った。
自分が想像してたのは、 どうも上側φ20cmで底φ14cmとか
そういうのだったと思われる。
フライパンと違って上と底で直径に差がないから大きいのだ。
(φ18cmの片手鍋と容積がほぼ同じだという時点で気づくべきであった……)
φ20cmのビタクラフトがすっぽり。
が、使ってみたら今まで買った鍋の中では実は一番満足度が高いかもしれない。
自分の料理スタイルにぴったりマッチしている感じ。
容量1.8L、内側側面はミラー仕上げ、底面はヘアーライン仕上げ。
全面多層だが、ビタクラフトよりずっと厚く、 重厚感がたまらない。
取っ手もいかにも頑丈で、反対側にも取っ手がついてるので持ちやすい。
(もちろん熱くならない)
蓋も、引っ掛けようと思えば長柄の方に引っ掛けることができる。
(とは言え邪魔だからやらないと思う……)
ただ鍋ではなくソテーパンなので多少尻漏りはしちゃうかなあ。
鍋と違って浅いので、炒め煮をするには最適である。
(深さに対して直径が小さいと炒めにくいのだ)
フタが重く、密閉性も高いので無水料理()、予熱料理も適していて、
炒めた後にフタをして火から下ろせば水を足さなくても勝手に炒め煮になる。
これでラタトゥイユ作るとちょうど自分の一食分。
自分の癖なのだとは思うが、
どうもWMFなどの底面多層は底面を熱しすぎるらしく
(単に底面積が小さいだけかもしれないけど)
これで炒め煮をやると底を焦がしてしまいがちなのだが
ジオのソテーパンとかビタクラフトとかの全面多層だと焦がしにくいので
その点でも気に入っている。
麺を茹でるにも、容量的には変わらないφ16cmの鍋より吹きこぼれにくい。
野菜を茹でるのにもちょうどいいし、揚げ物もできるし、
2~3人分の味噌汁ならこれで作れるし、意外と万能なのだ。
もちろん本来の目的であるソテーでも本領を発揮して、肉がふっくら焼きあがる。
今まで買った鍋の中でどれをおすすめするかと言われたら
迷わずこれを挙げるな。