NieR Re[in]carnationのサ終に立ち会った

30 April 2024

NieR

t f B! P L

サ終2週間前にして、NieR Re[in]canationをインストール、メインストーリーをクリアした。

大陸の覇者のメインストーリークリアでカスッカスになった気力は半年経っても未だに戻らず、運営型スマホゲーはもう二度と御免だと思っていたのに、何がきっかけでまたやってみようと思うのかは自分でもわからないものである。ただ、「泣いても笑ってもあと2週間」だったというのは大きい。

ちなみに、やってみようと思ったきっかけは、NieR Automataアニメの解説動画からたどり着いたこの動画。

NieR Automataアニメも大陸の覇者でのコラボがなかったら見ることはなかっただろうから、コラボは地味に効果があると思った。

前日と当日は中の人のスペースやYouTubeライブを聞きながら作業していた。

ログイン13日のニワカではあるが、曲がりなりにもメインストーリーは完走したし、サ終も祭りは祭りで滅多にある機会でもないので、普段よりは積極的に参加してみた。
サ終にあたっては、運営の方々、開発の方々、皆様お疲れさまでしたという感想しかない。ずっと一定ペースで一定以上のクオリティーのものを出し続けるのは並大抵のことではないし、いつかは開発が作品の消費に追いつかなくなる。
また、終わりが見えない状態で建て増しに次ぐ建て増しでもストーリーが破綻しないようにするのも、いつ終わってもいいように話を作り続けるのも、そしていざ終了となった時にキリよく終結させるのも、どれも難しい。

デザインチームの方の話を聞くに、チームもサ終前から移籍が始まっていてサ終で完全に解散とのことで、そういうものなんだ、としんみりした。


以下、突貫プレイの感想。

舞台は「檻(ケージ)」と呼ばれる塔のような建造物の中で、その中を女の子が進むことでストーリーが進行する。
ただ、檻の中を進むのは女の子一人なのにバトルに出てくるのは全然知らない別のキャラクターなのが唐突で戸惑う(あるキャラのイベントでバトルがそのキャラ固定になるのはまだわかる)。この、バトルで使っているキャラ達は女の子のポケモンか何かなのか? なぜ本人が戦わずにポケモンで戦うのか? どのようにしてポケモンを使役しているのか? さっぱりわからない。

プロローグ(第1章)が終わるとガチャが回せるようになる。ジェムが最初から9万ほど配布されていたのでとりあえずガチャを回す。ガチャ1回に必要なジェムは300個なので、スタート時点で300回ガチャを回せる計算になる。

たぶんこの初心者限定ガチャで☆4のレヴァニア(形而上)を引いたので、三体目に編成。多分、というのは、これ以降のガチャは全部録画してあるのだが、このガチャを含む最初の何回かは録画し忘れていて記録がないのである。それにしてもレヴァニアとはなんともレバニラみたいな名前である。

これに続くガチャで☆3のフレンリーゼが出た。これは今手元にある☆2のフレンリーゼと何が違うのか。同じキャラなのに違うレアリティが複数あるのはなぜなのか。どちらを育成して編成すべきなのか(普通に考えれば☆3に決まっている)。何もわからないので、素直に愚直に動画と同じように☆2の方を育成・編成する。

バトルは基本オートで、ちょっと席を外している間に終わってることもしばしばであった。
各スキルのゲージがたまったらスキル発動できるようになっていて、スキルボタンをタイミングよく押してコンボを繋げるのがなんとなく音ゲーみたいだと思った。
敢えてそのように描いているのだとは思うがエネミーが無個性(一応形状に相応のバリエーションはある)、かつこちらが使えるバトルスキルに幅がないため、バトルにおける戦略性がほぼ不要、もっと言うとプレイヤーがバトルに介入する余地がなかった。正直かなり物足りなく思ったので、自分もなんだかんだオクトパストラベラーのバトルに慣れすぎてしまったのかもしれない。
もっとも、このゲームではバトルは戦術ではなく尻を楽しむものであるらしかった。

ストーリーを進めていくと、バトルでポケモンとして使っているキャラのバックグラウンドが解明される。各章があるキャラの過去になっていて、ストーリーを進めるごとに武器の記憶という形でそのキャラがゲットできるシステムらしい。
しかし、どうしてストーリーを見る前に違うレアリティのキャラをポケモン化できるのかはやはりよくわからない。

ストーリーは3Dで進行し、特定キャラの記憶を追体験するときに絵本モードに切り替わる。
絵本モードは一枚絵にテキストと朗読で構成されていて、キャラを横スクロールで移動させると続きのストーリーが表示されるようになっている。また、仕掛け絵本のようにプレイヤーがタップできる(しなければならない)箇所がある。
アイディアはおもしろいのだけど、いかんせんキャラの移動スピードが遅くて、横スクロールのために画面を引っ張り続けなければならないのが結構ダルい。絵本モードにもオートボタンがほしかった。途中から、とにかく最後まで突っ走るためにストーリーは時々スキップするようになってしまった。
メインストーリー進行時にはオートボタンがあるにはあるものの、テキスト送りにタップを要求されるので完全なオートではない。操作性に改善の余地はあったと思う。
所要時間は、ストーリーを時々スキップして1章に1時間程度。

途中で☆2フレンリーゼから☆3フレンリーゼに交代。サ終前のヤケクソアイテム配布に加えてスタートダッシュキャンペーンの恩恵もあるので、アイテムやゴールドは使い切れないほどある。
11章水煙の章をクリアしたところで日付が変わり、正月フレンリーゼが交換できるようになった。この時点で総戦力は15万超であった。メインストーリークリアには十分な強さである。正直、平常時だったらどんなプレイ体験だったのか想像がつかない。

キャラランクや伝承の石碑での強化が引き継がれるので、レアリティの違う同キャラが何人もいるのではなく、レアリティがついているのはキャラのコスチュームの方で、キャラではなくコスチュームを収集するのだということが分かった。
編成を変更するとき、装備やオトモはそのままでキャラだけ変えられるのは便利だった。


本編については、幽霊姿のキャラクターたちがみんな胡散臭い。
ママは最初から全部知っているような口ぶりで話すが、ところどころ「それを知っているのならこれを知らないはずがない」ということを言うので「あれ?」と思った。
運送屋も、言葉遣いだけ丁寧で人をおちょくった態度を取るのでやはり怪しい。
そして、ママはしきりに「罪を償え」と言っていたけども、あれは罪だったのだろうか?
落とし前をつけるべき自分の所業という意味では罪なのかもしれない。しかし何に対する何の罪なのかよくわからなかった。

太陽と月の物語に入ると、ママに続いてパパが登場。パパも、頼んでもいないのに案内するとかいう理由で勝手についてきては交換条件というもっともらしい理由でタスクを押し付けてくるので信用ならない。
その次に出てきた子連れの黒ママに至っては「働かざるもの食うべからず」などと言ってくるが、それは資本家に対する言葉であって、まかり間違っても無産階級の未成年に投げられるべき言葉ではない。
それにしても、姉も弟も仇討ちと言うけれど、初手で相手を間違ってはいないだろうか?

サービス開始から間もないころの動画で「予想以上にNieRだった」という評価を見たが、おもしろさがわかるまでに結構忍耐を必要とするかな……と思った。
俄然やる気になったのは最終章の前々章である琥珀の章のラストからその次の回帰の章にかけてであった。これがこう繋がるのか! と度肝を抜かれた。自分はネタバレ上等派ではあるけれども、今回に関してはネタバレ動画などを見ず、スキップしまくりでも自分でプレイしてよかったと思った。

しかし、最終的にママが何をしているのかは余計わからなくなった。
リオンの「私達は……何の為に『檻』を進むのでしょうか?」という問いに対するママの

「敵」に立ち向かう為には、『檻』の記録を修復する必要があるからよ。
そして貴方達もまた、『檻』に眠る記録上の存在。

貴方達の記録は、永遠に繰り返される罪の記録よ。
けれど「真実」と向き合えば、貴方達はその罪を贖うことができるの。
罪を贖うことができれば、貴方達は『檻』から解き放たれる。
つまり……真実と向き合えば、「敵」に立ち向かう力を得ることができるということよ。

という回答を要約すると
・真実と向き合う=罪を贖う≒記録を修復する=敵に立ち向かう力を得ることができる
・罪を贖う→『檻』から解放される
ということになるが、『檻』に保存した罪の記録が『檻』から解放されてしまったらその記録は消えてしまうのではないのだろうか?

そしてまた当初の疑問に戻ってしまうが、これらの過去はそもそも罪と呼ぶべきものなのだろうか? 罪だとして、何に対する何の罪なのか? 安易に諦めてしまったことが罪なのか?


メインストーリークリア時(左)とサ終直前(右)の記録。

メインストーリーはプレイ開始から2日目にクリア。「この動画を見ればたった2日で最終章到達に必要な戦力12万8000を超えることができます!」という言葉は本当だった。メインストーリーは実装されているすべての章でベリーハードまでクリアすることができた。

公式生放送で明言されなかった設定資料集の発売が、公式からではなく出版社/販売サイトの方からリークされたことで界隈がざわついたりもした(公式の発表より2日くらい早かった)。作法がよくわかっていなかったので最初にリーク情報を見たときには単純によかったねと思ったが、そういうものではないということを学んだ。

昨年2月末にサ終したBDBLのようにサ終後にアプリがオフラインモードになったり(もっとも1年も経たないうちに非公開になった)、この2月末にサ終したDFFオペラオムニアのように公式でストーリー部分のムービーを全部YouTubeにアップロードしたり、ということは残念ながらないようである。
自分は「ヒトと世界の物語」のサントラを楽しみにしている。

Search This Blog

Blog Archive

History

2010年3月31日 再々移転・改題
2008年7月16日 再移転
2003年2月26日 移転・改題
1999年1月2日 開設

QooQ