そろそろパーティー平均レベルが80近くなってきたので再戦アーギュスト中級周回を始めた。
盗公子の初回ブレイク後に当たる弱点の組み合わせにもよるが、劇作家3ターン盗公子3~4ターンで所要時間約6分。
攻略動画や攻略サイトなどでは例によって1ターンキルがほぼデフォルトになっているが、装備もメンバーもそこまで揃っていないので当面はこれで頑張るしかない。初回ブレイクで撃破するのが当然なので、攻略サイトには盗公子アーギュストの初回ブレイク以降の弱点が載っていないという有様。
盗公子アーギュスト(シールド数15)、弱点:剣弓風/短剣本雷/槍扇闇
HP、SPは盗公子戦開始前にも全回復する。スタート時の弱点は剣弓風で、ブレイク毎に弱点が変わるが、初回ブレイク明けは続けて剣弓風のことが多い気がする。初回ブレイク明け以降は弱点以外無効シールドを使ってくる。
3節に入ってまたいくつかトラベラーストーリーが開放された。
カルドナのストーリーは名授2章クリアが条件。カルドナは☆4.5で導かれてきたのだが、早々にクラスアップしてよかったと思わせる働きっぷりである。
制作チームにカルドナを贔屓にしている人がいるのか、わざわざこのイベントのためだけに(おそらく他に出番はないと思う)マネキンだとか裁ちばさみだとかのドットを打っているのにはこだわりを感じた。
でもカルドナが最初に仕立てたのが戦隊スーツなのウケるんだよなあ。
ココも「か、覚悟して!?」じゃあないんだよ。
カルドナのテーマでもある、「着ている服によって行動も影響を受ける」というのがコミカルに表現されていて好きなシーンである。
ファルコのストーリーは名授序章クリアが条件だが、配信された時点で既にクリア済みだったので、キャラ配信が実質ストーリー開放の瞬間となった。
ファルコは典型的な「盗賊は手段」な人だが、彼にはどことなく育ちの良さを感じる。カナリィのせいだろうか。大陸の覇者のプレイアブルキャラでどうしようもなく育ちの悪い人はいない気もするけど。
これが本来の"twitter"の使い方。
ステッドのストーリーは名授1章クリアで開放。
ステッドはクズを自称しており、「ゆすりたい相手がいれば、いつでもお手伝いしますよ?」などと公言して憚らないが、クズを自認しそれを隠さないだけましで、かつそれを公言してもコミュニティ内で十分やっていける自信があるという見方もできる。
ステッドは二次創作ではどちらかというと頭脳派の印象があったが、トラベラーストーリーを見て驚いたのは、手が早いというか殴るのに躊躇がないということだった。「ドニエスクのルールは至ってシンプルです。最後はただ暴力がモノを言うのですよ」と言っているので、それもまた処世術なのであろう。
ちなみに、殴るのは素手ではなく杖である。
それにしてもこのあたりの話の運び方などは本当に手慣れていると感じる。
二次創作を先に読むからそういうことになるのではあるが、計画の立案はしても実行は他人にさせるイメージがあったので、自分で手を下すのも意外であった。
「殴り込みといきましょうか」殴り込みってraidなんだな……。
レイドという語を最初に知ったのはポケモンGoだったので、「複数のプレイヤーで行う招待制バトル」ぐらいの意味だと思っていたが、改めて調べてみると、「強襲」「急襲」そしてまさに「殴り込み」という意味であった。むしろポケgoはなぜ招待制バトルにレイドという語を当てたのか。
「クズね……私も含め、そう呼ぶべき者は確かに多い」
ステッドは悪人面してはいるけど、その面の下に悲しみを抱えた人だというのが彼に対する自分の見解で、彼の場合はその悲しみが特にこの手のセリフににじみ出ると思っている。本人は否定しそうだけど、悲しくない人(そうあることに痛みや疑いを持たない人)はそもそもそんなことを言わないのである。たとえばミロードとかエフレンとか、それぞれ理由は違ってもそういうことは言いそうにない。また、悲しくても特にそういう表現をしない人もいて、たとえばセドリックなんかがそれに該当するタイプだと思う。
「この世界に、外道の生きる場所はない……!」
ステッドの決め台詞でもあるこの台詞だが、よくよく考えてみると実は発言の前提が不明瞭である。自分はクズであるが外道ではなく、外道は裁かれるべきと考えているのだとは解釈できるが、ではクズと外道との違いとは何なのか?
カージェスの「汚れ仕事にも筋ってもんがある。それを違えた奴はもう人間じゃねえ!」というセリフとも通じるものがあるのだが、共通項としては「堅気には手を出さない」「自分より弱いものから搾取しない」等が挙げられるだろうか。
「欲深きこの世には、悪にしか裁けぬ悪もある――」とはつまり「真っ当に生きている弱者を私利私欲のために苦しめる者(=外道)を、殺しも厭わぬ暴力(=クズ)でもって制裁する」こういうことだろうか?
富授1章クリアでザンター、ハーレー、カージェスのストーリーが開放。まずはザンターのストーリーから。
メインストーリー攻略では師弟共演の場面も増えてきたが、トラベラーストーリーではハンイットを先頭にしてもお気に入りにしても、当然のように二番手が表示される。無念!
しかし、ストーリー開始早々頼みがあるというから聞いてみれば金の無心。期待を裏切らないな! ハンイットを表示できないはずである。
ザンターのストーリーはコミカルで面白かった。ハーゲンがいい味を出していた。
すっかり忘れていたが、ザンターは狩りの報酬を全部ヴィクターホロウの闘技場で賭け事に使ってしまって、エリザに借金を立て替えてもらっていたのであった。
ザンターはハンイットから賭け事をしないように言い渡されるのだが、「一の矢の失敗は二の矢の成功」とはそこで言い訳に使うべき狩人の言い伝えではないと思う。
とは言え、ザンターやハンイットの生業である狩りも結構ギャンブル要素があるように思うので、ザンターが賭け事に入れ込むのもわからなくはない。
日本語音声ばっかり聞いてたし、そもそも大陸の覇者ではプレイアブルキャラクターのセリフテキストはないからすっかり忘れていたけど、そういえばこの人もハンイットと同じく古英語みたいな英語をしゃべる人だった。
ちなみに、ハンイットのストーリーにザンターの師匠が出てくる。師匠、ザンターになんとか言ってやってください。
ステッドのストーリーはある程度覚悟をもって臨んだが、ハーレーのストーリーでは、ハーレーがポロッとこぼした話が無防備なところにクリーンヒットしてショックを受けてしまった。よくよく考えてみれば、実は「ハーレー」も本当の名前ではなさそうである。本当の名前を名乗っていない旅団メンバーは他にもいるし誰も気にしてはいないだろうけども、なんだかしんみりしてしまった。
ハーレーは白粉をつけているとずっと思っていたのだが、仮面もつけているというのは初めて知った。
この右目のところの黒いのが仮面だったのか。隈取りみたいな化粧だと思っていた。
道化師になったきっかけの弟の話は最後お茶を濁すような感じで締めくくられたが、仮面をつけることになった原因は消しようがないので、それと共通する弟の話も本当だったのだと思う。こういう話をした後自分で茶化してしまう人は少なくないが、ハーレーの場合は場が湿っぽくなるのを嫌ったのであろう。
何かが起こった時、どのように立ち向かうか、何にフォーカスして立ち向かうかに個性が現れるが、ハーレーの場合は「いつも笑顔でいること」が大事だったんだな、と思う。
そうだね。
このハーレーの台詞で、メインストーリーのシナリオライターがインタビュー記事で語っていたことを思い出したのだが、「人間の内面をリアルに描くこと」を突き詰めた末の結論が「人間は欲深くて醜く汚いものなんだ」では電車にも乗れなくなろうというものである。というか、それは出発点であって最後に到達する地点ではない。
カージェスのストーリーでは、どんな裏社会の仕事を垣間見ることができるのかと期待していた。蓋を開けてみれば、確かに裏社会と関わりはあったが、その実ただのお人好しなおっさんと少年少女と仔モンスターのハートウォーミングストーリーであった。イネス少年には間違いなく魔物使いの素質があるとみた。
カージェスが金を稼ぐ理由、戦う理由が泣かせる。それにしても、悪ぶってる旅団員がことごとくお人好しなのはなぜなのか。照れ隠しなのか。そういう意味では今まで見たストーリーの中ではヴィオラが異質かもしれない。
そしてハスミとコウレンのトラベラーストーリーがグランポート奪還後も開放されないのだが、まさかの未実装だろうか。